金属の形

詩を書いてます

妖怪

隠れていたきのこを見つけたら、死んだおばあさんを思い出した。あの頃は手相も流行っていて、急な用事は済ませたけれど、何も起こらなかった。ただおばあさんが死んだだけだった。出てけ!帰ってくるな!嫉妬は燃え上がり、ちり紙は飛んだ。よそ見すんな!殺すぞ!マスターベーションに燃え尽きて、何もかもが灰になった。逃げたカナリアは帰って来ず、残ったのは鉛の妖怪だけだった。今日は何の日?牛の日。なんで?妖怪だから。
ああ、残酷だ。

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