金属の形

詩を書いてます

2019年8月のブログ記事

  • 正確無比の拳銃

    正確無比の拳銃でらくだの背中を射抜いたら、死んだ。でも生き返った。 正確無比の拳銃で俺の頭を射抜いたら、死んだ。

  • 不毛の大地

    危うい安定感に植え付けられた不毛の大地は、心なしか横に傾いていて、吹けば飛びそうで、貪欲に精神を求めている。からからに枯れた秋の夕暮れ、冬に落ちて恋に落ちて寂しくて泣けた。

  • 槍を持って立っていた

    谷間の境界を抜けたら、ぶらり三日月のわっかが垂れ下がって、レールのミンチが空に上がったから、もう容赦ないと思ってご飯を食べていると、遠くの空からぬっとお母さんが出てきて、槍を持って立っていた。

  • 父、秩父、父兄、父母、父子、墓、交代、骨、食べる、交代、代理、殺す、脅威、父、母、脅威、殺せ。

  • ムングスタフンミンパ

    鳥が飛んだ、亀が触った、恐竜が這った、龍が吐いた、人間が転んだ。鳥が鳴いた、猫が触った、恐竜が転んだ、人間が咲いた。できの悪い息子で・・・。ムングスタフンミンパ。

  • ピクニック

    耳から入って、目から少し外を覗き見て、鼻から出ようとしたけど行先を間違えていることに気づいて、脳を寄り道して、そのまま動脈から心臓へ降りて、ぐるぐる血のプールで回転して遊んだあと、肝臓へ行って、腹がすいたからその一部を食べ、寄るつもりはなかったけど胃へ寄り、胃酸の臭いがくさいと思いすぐに血にまみれ... 続きをみる

  • 届きません

    明日は届きますか? 届きません。 明日の夜は届きますか? 届きません。 心の音は届いてますか? 届いてません。

  • 線分AB

    点Aと点Bを結ぶ線分ABの延長線上にあなたがいます。点Bを太陽だとすると、点Aは一番大切な人になります。このとき点Aとあなたを結ぶ線分はあなたと点Bを結ぶ線分と等しいですか。この問いに答えはありません。

  •                                                                                                                                                      ... 続きをみる

  • 命食

    命の燃えかすが残って、石にこびりつき、灯台の下に暮らす老人が草を食べもうこれ以上生きられないと思った時、乾いた虫が飛んできて、命を食べたとさ。

  • 天国

    あなたが死んで私も死んで、じゃあ天国で会えばいいじゃないかと言うけれど、天国で会える保証もない訳で、じゃあ地獄で会えって言うのもなんだし、それじゃあまりにも滅法だから、とりあえずキスをした。

  • とうもろこしの味

    畑に行ったらスマホが植わってた。よく見たらとうもろこしだった。耳に当ててみた。キーン、キーン、キーンと音がする。粒をひん剥いてみた。スマホが出てきた。自分のうちに持ち帰って、自分のものとした。「もし、もし」とうもろこしからかかってきた。「それはとうもろこしであって、スマホではありません」「ほんと?... 続きをみる

  • うず巻き

                                                           う                                                       ず     巻ず                 巻    き   う   ... 続きをみる

  • 馬鹿でいいじゃないか。

  • 検索ビーム

    検索ビームでキュインキュイン来ちゃったら、ヘルメットを脱いで帽子を取れよ。桜が咲いていたって、いいじゃないか。道の川は流れているし、星の滴は心ないし、泥川にヨットを浮かべて、川下りさ。最近だと、6、7あたりなんだけど、無理は言わない。心ない種族が蔓延しているからさ。ぶらぶらと行くと、ヨットにぶち当... 続きをみる

  • おもちゃ

    戦争はいつ来るの?戦争はおもちゃだよ。青い瞳の男の子がいたよ。何も知らないんだ。戦争はおもちゃだってことを。

  • 誰が食うんだよ?

    快楽ましましでプリーズ。疑似恋愛もりもりでおなしゃす。誰も食わねえって?俺が食うんだよ。俺が。

  • 落ちる運命

    ここはどこだ?ま        た        落        ち        た        う        わ        |        う        わ        |        う        わ        |        う        わ      ... 続きをみる

  • 落下

    ちゃぷちゃぷちゃぷちゃぷう             わ             |             う             わ             |             う             わ             |             う          ... 続きをみる

  • abc

    a                        んとちゃぷちゃぷ b                      まま c                     う あいうえおか               ま      き    かまくら   かもしかし      く    ゆ  く   | ... 続きをみる

  • 季節

    夏?夏なんてない。ただ温度が上がったり下がったりしてるだけだ。 冬?冬なんてない。ただ温度が上がったり下がったりしてるだけだ。 秋?秋なんてない。ただ温度が上がったり下がったりしてるだけだ。 春?春よ来い。

  • 戦争

    戦争、愛、言葉、妖精、織物、蚕。ぐるっと回ってまた戦争。

  • 電話ください

    何かあったら電話してください。呼べば出ます。果てしない彼方で、もろもろありますが、要は人間の本望をどう消滅させるかという問題であって、何もあなたが悪いわけではないんです。見ない人は見ないんだし、分かる人には分かるし、後悔を回りくどいやり方で敷衍することはないんです。明日が来れば、冷蔵庫の中に隠れる... 続きをみる

  • 楽市楽座

    汽車に乗り遅れたらみんなを待たなければいけないだろ。さまよい果てて何も救いはないんだよ。鏡の向こうを見てごらん。何か見えないかい?境界はないんだよ、僕にも、君にも、みんなにも。ただあるのは空気だけ。そう、さわやかな空気。掻き乱すような空気。泥臭い空気。重たい空気。無とはそういうものさ。よく噛んで食... 続きをみる

  • 明日

    らくだの光線に乗って、最果ての国へ三つの企てとともに、吸収されつつある・・・。 今日よりも明日、明日よりも今日、本の世界に吸収されつつある・・・。 ランタンの影に映った光の束。何もかもが無為に感じられ、明日は来ない。 吸収されつつある・・・。吸収されつつある・・・。ああ、吸収されつつある・・・。

  • 僕の中

    僕の中に入ってくるなよ!僕の中に入ってもぞもぞやっただろ。分かってんだよ。ゲームしてたら君が入ってきてさあ、だから入ってくんなってんの。僕の心臓が好きなのか?僕の肝臓が好きなのか?だから入ってくんなってんの。

  • アーメン

    何が通ったかって?悪魔だろ。歴史の片隅で蠢いていたって、まぐろのミンチだよ。でもさあ、蝿よりいいなんて、誰が言ったんだい?誰も言ってないだろ。今日を生きて明日を生きて、そして死ぬのもやむなし。オレンジの皮を剥いて、りんごの皮を剥いて、心の皮を剥いて、そんでそれが何になるって言うんだい?心の支え?あ... 続きをみる

  • 被膜のさすらいをむなしうして、貝の腹はだぶだぶだ。鯉の流星群が東の空に見える時、瞬く星は落っこちる。 見ても覚めても虫の吸収を傀儡して、あおった砂は流れ出した。 最果てに朽ち果てる時、腹の中で光が渦巻き、流れ出す。弱い者は凍え、彷徨う者は何も見ない。ただ聞こえるのは虫の声だけ。

  • 太陽

    来い!来い!来い!・・・来たーーーーーーーーーー!

  • 3+3は?

    1+1=3、4+4=2。先生恐い。恐くない、全部習慣だ。乗り越えろ。じゃあ、3+3は?6。カモンベイベー!